Never Gonna Give You Up / ギヴ・ユー・アップ
1987年発売の記念すべきリック・アストリーのソロデビューシングル。
ストック・エイトキン・ウォーターマンプロデュースのユーロビートのダンスチューンです。
最高ランクは英:1位(5週連続)米:1位。SAWもバイザイしたであろうまさにマッシブヒット!でした。
その楽曲のチャラさと違って、リックの声がまるで黒人歌手のように太く、さらにリックは童顔というミスマッチてんこ盛りの曲です。声と顔のギャップの激しさから当時は口パク疑惑まであったほどです。
プロモーションビデオの中でリックやダンサーの着ている服、踊りすべてにおいて昭和感が拭えなくて、後から見ると恥ずかしさでいっぱいになるPVでした。制作陣はおそらくここまで売れるとは思っていなかったのでしょう。後からもう少しお金をかけてまともなものを作っておけばと後悔したことと思います。しかもリックの顔が終始厳しそうで2曲目以降の雰囲気とのギャップが結構あります。
歌詞はちょっとストーカー気味の「君を諦めないよー」ということを延々歌い続けるというちょっと若気の至り気味な、方向を間違えたら危険な感じの歌詞です。素直に受け取れば若いお兄ちゃんが「僕と付き合おうよー、俺っていい奴だし、君のことは絶対諦めないからね」という感じです。やっぱりストーカー気味(笑)
この曲は発売後大ヒットしただけでなく、2007年ごろインターネット上のいたずら「リックロール」にPVが使われ20年後に再ヒットするという不思議な曲でした。
リックロールには誰のどんな曲が使われてもおかしくなかったのですが、この曲が使われたのには、PVのダサさとリック童顔に対してパワフルなボーカルというギャップがなぜか20年経って逆に受けてしまったということでしょう。
オーラの泉風に言えば「必然だったのでは」と思われます。
リックは自分のプロモーションビデオなど見たことがなかったのに、このブームのせいで初めて自分のPVを目にして大いに恥ずかしかったとのことでした。そんな彼もライブでこの曲を欠かさず楽しそうに歌っています。今は当時のような野太い声ではなく、もっと自然に歌っています。
Never Gonna Give You Up / ギヴ・ユー・アップを含むアルバム
Whenever You Need Somebody 1987
Together Forever – Greatest Hits and More… 2000
Greatest Hits 2002(ヨーロッパ・日本版)
Greatest Hits 2003(アメリカ版)
The Best of Rick Astley – Never Gonna Give You Up 2003
Love Songs 2004
The Platinum and Gold Collection – Rick Astley 2004
Artist Collection: Rick Astley 2004
Collections 2006
Together Forever – The Best of Rick Astley 2007
Ultimate Collection 2008
Greatest Hits(DVD付)2014